フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

弱虫

一人で生きていけないから、君を求めている。喉が痛くて、あくびをすれば涙も出る。 風邪を引いてしまったのだとしたら、もう返すこともできずに捨てた本みたいだね 切り刻まれて、心臓のほとんどを食い潰されて、悪い冗談みたいな話も笑って聞いてしまう。 …

誕生日

今日で25歳になりました。気づいたらもう四半世紀生きていたことになりました。米津玄師のあの歌も随分昔のような気がして、今日の青空はただただ春だった。あたたかかった。 懐かしい人から連絡があって今度会うことになった。もう思い出したくもない頃の友…

いつかの日に

何か書こうとしたのに書きたいこと全部忘れて何度もタイピングしては消している。明日の準備もしてあと寝るだけなのに眠りたくない気持ちをわかってくれる人とは仲良くできると思うんだ。たぶんそのうちこのパソコンが壊れる。この子ね、高校2年生の夏に買っ…

ずるいひと

君が私の名前を呼ぶようになってからもう随分経った気がするんだ。冬はもうすぐ終わるけど、春にはまだ遠い未来。目を腫らして起きた朝、群青色の声、昨日と違うホームの音。あの時の私はもういないけど、ずっと私のまま生きていくの。ごめんね、何度も同じ…

彼方

ポケットに手を突っ込んで、左目から涙を流しながら歩いた。もうすぐ冬が終わってもまた泣いちゃうことばかり起きてしまうね。好きな人を嫌いになる瞬間って、どんな時に起きると思いますか。夜に消えていく二人になれたら、新しい名前ができたら。本棚の並…

優しい雪

髪を切ったのに、誰も気づいてくれなかった。だからトイレの鏡をずっと眺めては昨日の自分に謝り続ける。雪が降り始めたんだ、と誰かが教えてくれたから、とても寒いのに傘も差さずに空を見上げた。濡れた地面も白い息もどこか知らないところまで流されてお…

スカートが、揺れる。

冷たい夜と甘い君の錯覚。朝目覚めて気づくドアの下の鍵。 溺れたら助けてくれるのか。あの時と同じように泣いてしまう。 試着室で高鳴る胸の、満月を見て指をさした先の、お揃いのマグカップの片方は。 全て思い出にして汚されないように守ってきたもの、も…

あんなに願っていた未来は簡単に明日としてやってくる

過去の自分が他人にしか思えなくて苦しくなったらどうしたらいいのかわからない。 他人だと思うことにして楽になれば自分が誰なのかわからなくなる。 私は一人になった、だからもうあの時みたいに地球を壊そうとも思わない。 救えない愛もないどうしようもな…