フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

100年後

こんなにも泣いたのだから明日は雨になると思う。 そうじゃなければ張り裂けてしまいそうな軽い命。 あの風船はもうすぐ飛ばされてしまうけど、 ほんとうが残らなくても嘘つきなんて言わないで。 水底の後ろめたさ、永遠は緑に近い色、 気球の群れの音、優し…

私が星になれたら

群がる人々の喧騒を抜けられず、花火にも夜空にも君にも視線を奪われる今年の夏。甘くない生クリーム、冷たいシャワー、嘘がつけない君の口。他人と比べてどうだとかあんまり考えなくなった気がしたのに、気まずくなって下を向いてしまうことばかりだ。誰か…

食いわずらい

雨が止もうとしたから、壊れた傘を閉じる。今日はイヤフォンをつけていなかったから、外の音がいつもよりもうるさい。守られていたいのも傷つけられたくないのも、気づきたくなかったのにわかってしまったのは、名前を呼ばれて振り返ってしまった自分が悪か…