フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

夜明けはいらない

寂れた街を一人で歩いている。楽しんだもん勝ちだと彼は言う。おはようと告げるとすぐに返ってくるから、 きっとまだ寝ずに働いている。絞られるようなあの痛みも抑えようのない悲しみも仕方ないねってことにした。大きな通りを前にして、目の前の大群を前にして、小さな灯りに恋をするように安らぎたいだけ。