フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

青い花束

遠くへ行ってしまう可愛い女の子のために 手紙を書くことにした。 出会いと別れの季節になってしまったのだと 嫌でも思い知らされて、聞かなかったことにしたい。 幸せでしたと笑って泣いた彼女は、 とても綺麗だったな。 桜が咲いてしまうことを、私はずっ…

誕生日

今日で24歳になりました。なんてことのない1日、お仕事してたし。とても疲れてもう寝ちゃいそうでも誕生日は今日だけだから、ぐだぐだな日記でも。去年は一年かけて再生していて今年は飛べる気がする次に見る桜はとても綺麗だろうな、とかちょっと口が緩んで…

甘い夜

大好きな音楽に救われて、ヒーローみたいな人たちに憧れて、 私はおしまいまで生きている。 まだ続いていくのが不思議でしかたないけど きっと最後までやり遂げてしまう。 さよならしか待っていない世界できみと二人でどこまでいけるかな。 終わりの涙はきっ…

花になれば

春が近づいてるのが、外の匂いでわかってしまう マフラーも手袋もいらないくらい、外があたたかいから。 ニコニコしながら散歩して、桜のこと考えてニヤニヤした。 あの思い出もこの思い出も全部一つずつ大事にしたい 名前をつけてまた開くときまでしまって…

染まりたい

もうすぐ誕生日が来る。 前の仕事を辞めてからの一年はあっという間だった。 案外生きるのは楽だったんだなと、 マニキュアの剥がれた爪を撫でながら思った。 あんなに苦しんでいたのに、ばかみたいじゃん。 知らない間に乗り越えちゃってるの、やめてほしい…

ご褒美

私にはピアノも猫もない。 今日は雪が降らないから、誰も特別になれない。 甘いマシュマロの匂いがする部屋の中、 暖房の風量を強くしてパーカーを脱いだ。 きっと笑顔を振りまいて誰かを幸せにすることは 私には出来ないのだろうけど 君と二人でなら目がな…

ムーン

乾燥する肌で冬を感じて 咲いてしまったら価値のない桜だ。 暗い夜のままでいい、 赤い月はとても素敵、 誰も見上げないからずっと見つめていたあの日も 息が白いねと笑いあったあの日も きっと明日は忘れて、明後日には思い出すの。