フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

君のせい

桜が咲くから、好きだった人が夢にも出てきた。あの時と変わらない大きな背中で、無口のはずなのにたくさん話しかけてくれた。でも本当は何を話したかも全部忘れて、思い出に君がいたことしかない。そうやって触れていくもの全て壊してしまうような小さな優…

盲目

あまりにも胸がいっぱいで、音楽が聴けない帰り道がある。そんなときに君のことしか考えていないんだなと気づいてしまう。テーブルの上を片付けたら軽くなれた気がしてもうあれから一ヶ月だねと電波の向こうに囁いた。風が強いのも頭が痛いのも何度も起こし…

旅に出る理由

きっといつまでたっても幸せになれない気がするから、ずっと幸せなふりをしている。いろんな人に出会っていろんな形になって自分らしさなんて置いてけぼりで目覚ましをかけずに眠る明日の天気は悪いらしい。飛びだせたら何に生まれ変われるのか、あの背中の…

動かないメリーゴーランド

わがままなお願いごとだね。全て、嘘を混ぜて本物みたいにしているの。 他人しかいない街を逆さまに走る朝は、呪いのような言葉に失われていく水分。 誰かのために買ったプレゼントも渡したら満足して消えてしまいたくなる。 世間知らずでいいじゃないか、も…

ごめんね

ずっと体調が悪くて言葉がまともに出ない日ばかりだった。自分の唯一の場所ってどこなんだろうね、全てが嘘に思えるときだってある。例えば私は自分以外の人なんて本当はどうでもいいんだって言ってるくせに、そんな誰かによって明日も生かされるだろう。君…