フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

おかえり

実家に帰る。懐かしい匂いがする。 少し休んだら、あと少し働く。 今年は散々だったな、本当にな。 来年はどうなるか、まったくわからないし、 でもわたしの考えていた普通が、もうどうでも良くなったから。 きっと前よりは軽くなれると信じてる、 自分のこ…

君を知らない世界

またうまく生きてしまったこの醜い身体で認められてしまったそういうの、よくないんだよ。あたしはまだ幸せになんかなりたくないまだわたしの理想も夢も見えやしない君らの普通が近づくことが怖くてしかたない。生きてしまうもっと汚れたいでも、手が動かな…

抜け殻みたい

カサカサになった手を見つめたって、何も楽しくならなかった。例えば、老いることもこうであるのなら、いったい何が私を最後まで連れていってくれるのかわからない。 上手に怒れるようになった気がして、きっと周りが配慮してくれているだけなのにって、そう…

メリー

久しぶりに言わずと知れたあの名曲のリミックスを聴いた。 洗濯機と暖房のノイズに隠れた私は、何もないと思った。 今日、ね。通り過ぎたカップルを見て、思わず笑ったの、いいねって。 私の好きな幸せは、もっともっと溢れてくれていいのだと。 はやく休ま…

呪いをかけて

ひとりぼっちにはかからない呪い。 あたしはそれが欲しい。 君にかけられた呪いも、私がかけた呪いも 全部無くしてしまえたらよかった。 鍵があればよかった、 鍵なんてなくても解けるのに 私の身体は止まったままで、明日に近づく。 夜が深くなる。雨が降り…

微熱

赤と青。 たまに見えるオレンジ。 私を構成するもの、 君と彼。 真っ暗な部屋。 静かすぎる夜に酔う。 大人になってしまった。 子どものときの記憶なんて、 ほとんどがでまかせのように思える。 風が揺れる音がする 私の熱を感じて、お願い。 このやわらかい…