フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

抜け殻みたい

カサカサになった手を見つめたって、何も楽しくならなかった。例えば、老いることもこうであるのなら、いったい何が私を最後まで連れていってくれるのかわからない。

上手に怒れるようになった気がして、きっと周りが配慮してくれているだけなのにって、そうなんだ。もうなにも見えないみたいだ。
楽しい話がしたかったの、次の日の、明日にしたいこととか、次の休みの日に行きたいこととか。
でも、もう、家にいたいなって。さ。どうしたら元気になるのか、こんなこといつもは考えないんだ。考えだしたら終わりなんだ。君だってそうだ。
雨が降ってきてくれたら、こんな気持ちも正当化される気がした。寒い冬の風に思わず笑ってみたりする強さが欲しい。もっと、もっと生きるためには生きなくちゃいけない。
君は何も言わないからずるいんだよ。もっと私を傷つけて、忘れたくなるくらいに記憶を捻じ曲げてほしかったんだ。