フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

2021-01-01から1年間の記事一覧

夜明けはいらない

寂れた街を一人で歩いている。楽しんだもん勝ちだと彼は言う。おはようと告げるとすぐに返ってくるから、 きっとまだ寝ずに働いている。絞られるようなあの痛みも抑えようのない悲しみも仕方ないねってことにした。大きな通りを前にして、目の前の大群を前に…

はんぶんこ

流れ星の気持ち、人生ってこんなんなんだ。話を聞いてほしくても誰もいなくて、笑っている私寂しがりやかな。ああ本当に世界は眩しくてうるさくて誰にでも不平等で酷い。明日が続いていくことを受け入れられるのが奇跡みたいだ。いろんな歪さも綺麗に見える…

あと少しが積み重なって永遠になる

誰かと誰かの交わるところ、昼間に見る夢、容量の空いた心に水を注ぐ。君のことは忘れないよ、ずっと忘れないよ言ったことは忘れたいよ。最後に言えなかった言葉も今は伝えられるような気がする。繰り返した記憶は改ざんされて全て正しかったのだと思わせて…

手放すには大きすぎた愛

眩しいくらいの朝に強く吹く風は苦手、私がずっと泣いているのは悲しいからじゃない。坂道を上ってこの町の一番高いところにいく、忘れたいことはたくさんあったけど毎日笑って生きられるようになったのは誰かのせいだろうな。軽くなった身体は世界を広くす…