フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

潜水

毒を抜かないといけない、私にたまった膿を出さないといけない。刺して、つぶして、軽くなることだけが正義みたいなこの世なんてなくなればいいのだ。まず最初に私が。空を切れたら半分くらい君にあげる。雨が降りそうで少し悲しくなった。夏が終わっていく…

水になる

遠くの街に住む君に恋をして、恐竜の卵も東京タワーも偽物だと知った。 君はきっと違う誰かを抱いて眠る。冬になれば悲しくなるのはそのせいだとずっと思っていたんだ。 胃に大量の麦茶をぶちまけて、ふらふらになって階段を上る。 幸せになることを諦めたく…

ガラスみたいだ

ラジオで15歳の女の子が恋をしている話を聞いていた。冷房の風にあたりながらどんどん冷えていく身体とちょっと赤い気持ちと、明日は晴れるといいなって願ったりしてる気持ちで胸が苦しくなる。 スピッツがながれて、ギターが弾きたくなる。爪を切らなきゃ…

またいつか

今日も歩こうと思って、肩をぐるぐるしながらるんるん鼻歌うたってたよ。 夜の雲は湿度が高そうで、なんか黒蜜舐めたくなった。胃もたれ、致死量って言葉が好きでよく使ってしまう。街灯に群れる虫を見つめて苦しくなるみたいに、風のない夜には答えが出しに…

僕はヒーローになれない

「なんでそんなに優しいの」って聞いてしまうのは私の癖です。 どこかの誰かさんのおかげで、世界中が優しく怪しくみえるよ。 夏が終わっても、冬になっても、誰からも逃げられないし、私は私のままだ。 頭が痛いよ、いつかは楽になるかな。終わりは絶対なの…

夜に青は溶ける

お風呂上がりに冷えた麦茶を飲む時が幸せ。そういえばずいぶんと爪が伸びてきた。今夜は久しぶりに遠くまで歩いてみたら、大豪邸大豪邸大豪邸。私の知らない世界が広がっていて、きっとあの人たちは水道水なんか飲まないんだろうなと思った。私は洗面所の水…

麦わら帽子とワンピース

今日は風が強かった。駅までの一本道、麦わら帽子が飛ばないように押さえていると、ワンピースもばたばた揺れる。なんか楽しくなって笑えてきちゃった。大好きな友人と待ち合わせした品川駅まで、久しぶりの遠出でした。 白と黒に紛れて歩く青いワンピース。…

標高11.5m

今日の月はとても近くにあるようで、トンネルのすぐ上で輝いていた。歩いていた足が止まって、目線を合わす。きっと昨日よりも明るい。開いていた口を閉じて、小学校の方へ向かう。誰もいない道を歩くのが楽しくて、街灯だけが生きてるみたい。 3月のときの…

おんなのこはね

冷房にあたりすぎて、学生に戻ったつもりでいる。図書館とか、自習室とか、しーんとした空気が懐かしい。あの頃と比べることはもうしてないけど、いつ思い出しても楽しかったと笑えることがあって嬉しい。 最近は夏バテ気味だから、アイコンの右上に表示され…

フラストレーション

朝起きて久しぶりの眼痛を感じた。もうわかっていたからめん棒と目薬を用意して鏡の前に立った。眼球に触れないように恐る恐るまつ毛を取る、もう手慣れたもの。 最近の悩み事、デスクの上にあるサプリメントの瓶が可愛くない。だから、可愛い瓶がほしい。コ…

ようやく捨てた

前に住んでいたアパートで使っていたマグネットが見つかったのだけれど、黄ばんでいてなんだか笑えた。 私にも若い頃があって、大人に憧れていた時期もあって、でもそれはもう思い出したくもないものばかり。 最近はラーメンばかり食べている気がする。罪悪…

形のないもの

五分五分だなって思う 汗ばんでるな、このシャツ。 深い繋がりはいらないとしても 簡単に捨てられるのも嫌でしょ 違うかな、電車は今日も止まる。 ゆっくり休みなと言うけれど あたしの心臓ずっと働いてる まぶたの痙攣もとまらない 私を離すつもりがないん…