フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

近くて遠い夜

伸びすぎた髪に触れる右手 目を閉じた後の祈りの先に 与え合えば分かり合えるか 青の温度もオレンジの夜も

ほとんどきみだけのばかり

君は何も知ろうとしないのに私の知りたいことを何でも教えてくれる。いつも眠そうな顔をして私の話を聞いたつもりでどこかそっぽを向いている。ガサツだと言われて口を大きく開けて笑った時、そういうところだよ、って怒られても心地いいから仕方ないの。そ…

寒い朝に

まだ残された窓の印 一駅ずつ近づいていく高鳴り 慣れた手つきのその先は アラームに覚まされる夢

嘘つきのほんとう

私が見つかったのは冬が来る前の夜だった。 今はもう覚えていないと答えるのを拒絶したくらいに昨日は残酷なことばかり残していく。 枕を2つ用意して眠るけど使うのはいつもオレンジの方。 明日がくれば何か変わる気がする、と毎日同じ願い事ををしている。…

待ちぼうけ

蒸し暑い東京の夜に空は落ちてはこない。誰かの何かに映るその姿も歓声もなく消されていくから、言葉をたくさん飲み込めば強くなれる気がした。空も海も小さく見えた、私の輪郭だけぼやけるのはおかしいですか。街灯を頼りに星になりかけるまで君を待つ。

ラスト

厚い雲に星は見えない 3月のままのカレンダー ひらひらと舞うもの全ては いつか思い出されるはず 湿度がだるくて少し優しい 夜風になびく黒髪の命

さよならウィークエンド

君は変わっていくのに、私はずっと同じ人のままだ。だけど何一つ覚えてない、この前会ったのもいつだかもう忘れてしまった。昨日から月を見上げるたびに増える不安は、きっとそのうちに消えてしまうこと。風に吹かれながら歩く夜の道は満たされなくても幸せ…

返事を待つ間は

何をしても自由になれないのなら手に届くもの全てを口にして、気になるあの子も檸檬みたいに遠くの人になる。面と向かい合って話せばすぐ終わってしまうから、どうでもいいことを連ねて本当のことは言わないままだ。君が好きだった女の子の名前を教えてくれ…

旅に出る理由

きっといつまでたっても幸せになれない気がするから、ずっと幸せなふりをしている。いろんな人に出会っていろんな形になって自分らしさなんて置いてけぼりで目覚ましをかけずに眠る明日の天気は悪いらしい。飛びだせたら何に生まれ変われるのか、あの背中の…

動かないメリーゴーランド

わがままなお願いごとだね。全て、嘘を混ぜて本物みたいにしているの。 他人しかいない街を逆さまに走る朝は、呪いのような言葉に失われていく水分。 誰かのために買ったプレゼントも渡したら満足して消えてしまいたくなる。 世間知らずでいいじゃないか、も…

弱虫

一人で生きていけないから、君を求めている。喉が痛くて、あくびをすれば涙も出る。 風邪を引いてしまったのだとしたら、もう返すこともできずに捨てた本みたいだね 切り刻まれて、心臓のほとんどを食い潰されて、悪い冗談みたいな話も笑って聞いてしまう。 …

ずるいひと

君が私の名前を呼ぶようになってからもう随分経った気がするんだ。冬はもうすぐ終わるけど、春にはまだ遠い未来。目を腫らして起きた朝、群青色の声、昨日と違うホームの音。あの時の私はもういないけど、ずっと私のまま生きていくの。ごめんね、何度も同じ…

スカートが、揺れる。

冷たい夜と甘い君の錯覚。朝目覚めて気づくドアの下の鍵。 溺れたら助けてくれるのか。あの時と同じように泣いてしまう。 試着室で高鳴る胸の、満月を見て指をさした先の、お揃いのマグカップの片方は。 全て思い出にして汚されないように守ってきたもの、も…

ショートケーキ

言いたいことはたくさんあるよ、でも全部は教えてあげない。 君がもっと甘くなれたら雪も降るだろうし空も赤くなる。 ただ、夕暮れが見たかった。月も夜も街灯も信号機も全部捨てて赤く染まりたかった。 私は自分勝手だから、愛のために生きることはできない…

満月

こんな大きな世界なのに小さすぎる私だと思う。ひとりぼっちの気持ちはどこまでも潜れる、空気なんていらない。そうだよね、全部脳みそのせい。心なんてないし、君への気持ちも都合よく流して蓋をして見なかったことにした。頭痛がする。枕二つ並べても使う…

耳鳴り

ああ、私は生きてる。歌えば反応は返ってくる。捻じ曲がった骨が痛む。用意された台の上に服を脱いで立ち尽くす。アオイイロは苦手で、本当はピンクが好きなことも言えない。私には似合わないものばかりで、こんな顔潰して笑っていた。良いことも悪いことも…

逆さの地球

星が綺麗だと思うくらいに、わたしの心は汚れている。だから、もっと壊してくれて構わない。そうやって深く、奥まで消えてしまおう。本当の気持ちは見せられないし、だからいつだってわたしはありのままです。 頭が痛い、また同じところが痛む。好きだった人…

遠くのラジオ

爪が伸びてしまった。ビタミン剤をたくさん飲んだ。蝉の声なのか秋の虫なのかわからない、知らない誰かの音がする。夜のせいにしたら朝は来るとしても、私の夢に続きはない。乾燥した肌と止まらない涙と青い空の不釣り合いさも真っ赤な自販機も何もかも嫌い…

流れる雲と青い空と 走る電車と涼しい風と 懐かしい名前、笑顔と泣き顔も全部 あの時のまま生きていてくれたら見つけやすいのに変わってしまった また新しい歌を覚えて踊りたくなって 連れていかれるまま働いて1日が終わる。 君のいる世界。私がいた街。

夜宴

痛みが恋であるなら、この気持ちは愛だ。 街灯を照らすのが夜ならば、私の涙は嘘になる。 癖のついた髪を撫でて、枯れてしまった信号機を眺める。 赤、青、黒。消えてしまった物の在り処。 大胆不敵に笑ってみれば、遠くから揺れる風に香る煙の色。 君の声が…

星と月

私だけの夜空が見つからない。 知らないところがどんどん増えてしまうのは、 幸せとは言えないと思うんだ 空いた薬の瓶、ヴァセリン、流れる音楽 暖房の音も風の音も心臓よりも小さく優しい どうか否定してほしい 嘘でもいいから甘い君でいてほしい 全部わか…

風船

君からもらったちっぽけな愛を抱いて生きている。 誰にも言わないはずだから、私だけの君が今も生きている。 欠けた薬指の爪、眺めてため息をついた。 空が分離する前に家に戻らなくちゃいけない。 私はずっとあの季節から戻ることができない。 夏みたいな春…

夜は続く

人の群れ、魚みたいだと思った。 眩しすぎるから見えなくなって ぶつからないように息を吐いた。 大きな看板、すれ違う人、 私もその中のひとつだと知った。 三角の感情も、 輝く街に躍る胸も 冬だと伝える風、冷たい手。 偽物だとばれないように、 息を止め…

行く末

大きな月、いつかまるくなる時まで空を見上げて走る。知らなかった街とリンクしていくあの桜吹雪の景色の中の一部と私の真ん中が混ざって苦しい。 オレンジの香り、君の仕草と声もどんどん錆びて一枚の絵みたいになって飾られていく。

群青

目が乾く日が増えた。ごめんねって言われて優しいねって返した。謝ってもらえれば許すことができる。 私の気持ちなんて海に浮かぶビニール袋みたいだ。 綺麗な水に浸りたいと願っている。息を切らすくらいの青春時代を過ごしたかったのに、スマートフォンの…

嘘とエゴ

いつだってあなたを試している。本当に私のこと思っていてくれるのか、 棘を刺したって私の腕ごと抱きしめてキスをしてくれるのか疑っている。 もう一度だけ、エスカレートしていく確認行為。あたしできれば不幸のままでいいよ。 だから嫌ってほしい。落ちて…

水になる

遠くの街に住む君に恋をして、恐竜の卵も東京タワーも偽物だと知った。 君はきっと違う誰かを抱いて眠る。冬になれば悲しくなるのはそのせいだとずっと思っていたんだ。 胃に大量の麦茶をぶちまけて、ふらふらになって階段を上る。 幸せになることを諦めたく…

形のないもの

五分五分だなって思う 汗ばんでるな、このシャツ。 深い繋がりはいらないとしても 簡単に捨てられるのも嫌でしょ 違うかな、電車は今日も止まる。 ゆっくり休みなと言うけれど あたしの心臓ずっと働いてる まぶたの痙攣もとまらない 私を離すつもりがないん…

錆びたギターを

君が言ったこと、触れたこと、なんかよくわからなくて川に捨てた。落ちて流れていく葉っぱもいつかは沈んで見えなくなっていく。海の底は知らない方が幸福だろう。彼ならきっと、自分の耳だけでチューニングを合わせられるのだろうなと、ふと思い出して笑っ…

腐った魚

鼻が曲がるような臭いに 東京の空を見上げて歩いた 汚水の色はいつだって濁っている。 綺麗な川で泳ぎたい 満員電車は窮屈で それでもたまに居心地が良くなる 君も私も消えたくなる時に きっとこんな感情になる。 もう夏みたいだねってこぼした。 綺麗なお姉…