フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

恋と檸檬

鼻と喉の違和感が少しずつ顔を出すから、きっともうすぐ風邪を引く。本当なら早く寝るべきなのに、こうやってキーボードを打ちこんでいる自分が寂しくもなる。上手くいくことばかりじゃないのもわかっているし、あと一本遅い電車に乗っていたら閉じ込められ…

ひみつごと

世界に隠れて好きな人に会った。今日はとても風の強い日だった。私は、明日が来るまでに、今日の私を終わらせなきゃいけない。良いことも悪いことも平等に降ってくるから、お菓子ばかりタンスに詰め込んで安心するの。バッテリー残量がもうなくなると警告さ…

独白

会いたいと思えば会えないし、灯りを消そうとすると通知が鳴る。東京は遠くて冷たくて青い街なんですよと誰かが言っていた。今日は暖かいと思ったからスヌードをつけないで外に出たのにさ、風が痛くて涙が出そうだった。カフェラテでも飲んで時間をつぶして…

はてなブログが重すぎてさ

明日はおやすみだから、なんとかしてこのブログを救ってあげたい気持ちで睡眠時間を削ってなれない単語をたくさん検索して画像を圧縮したりして誰もが口にするPageSpeed Insightsを使ってひたすら良い点数をとるために試行錯誤していました。もう目が開きま…

ただいま

最近は毎日暖かい気がする。だって家を出た瞬間の空気が違う。去年よりもずっと生きやすい。誰のせいかきっと君は気づいていないだろう。丁寧な暮らしはできないし、毎日のように頭痛はあるし、あと少し自分を許せたら、きっとあのワンピースも着れるように…

心中

どこかで少しずつ消えていく春と冬のせめぎ合い、さっき少し眠ったから相変わらずの頭痛。いまひとつ消化できない誤表記も君の気持ちも言葉にしたくないからうやむやにしたまま放置している。私にはたくさんある時間も、君の一瞬の一部。机の上に並べられた…

変わらないもの

もし魔法にかけられていたら、私はここで座り込んで泣いてはいないし、 知らない地名を眺めながら君の声を聞いてはいない。 風と時間と人が通る道、冬ですねと言ったら答えてくれた人がいた。 春がやってきても私は桜にはなれないし、この汚い顔は夜が似合う…

おさがり

どちらから手を繋いだのか覚えていない。あの赤信号の先、さよならの向こう側。 古いジャズの音、排気ガス、踏切を何回渡ったかを君は覚えているだろうか。 きっと、子どもの頃には理解できない感情。でも大人になった気はさらさらない。 夜景が綺麗なのも、…

告白

約束をしたから、私はここにいる。ミルクチョコレートをかじりながら、明日を待っている。あの日見た遠くの空の混ざり合わない青とオレンジみたいな、天才でも原石でもない私。腫れた目を煩わしく思いながらまばたきをする。私にはずっと、会いたい人がいる。