もし魔法にかけられていたら、私はここで座り込んで泣いてはいないし、 知らない地名を眺めながら君の声を聞いてはいない。 風と時間と人が通る道、冬ですねと言ったら答えてくれた人がいた。 春がやってきても私は桜にはなれないし、この汚い顔は夜が似合う…
どちらから手を繋いだのか覚えていない。あの赤信号の先、さよならの向こう側。 古いジャズの音、排気ガス、踏切を何回渡ったかを君は覚えているだろうか。 きっと、子どもの頃には理解できない感情。でも大人になった気はさらさらない。 夜景が綺麗なのも、…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。