フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

泡沫

君が見ている私は本物で、私は私から見える君が好き。だから明日のために生きる今日は嘘っぽくて気に食わない。伸びた分だけ髪は切って、歩いた分だけ水を飲む。空を飛べるほど軽くなれたら、死ぬまで地面を這いつくばる。一人で生きていけると思うから私は…

迷子

寝違えた首が痛いまま、今日も終わってしまうのか。隣のあの子はオーバーヒートで氷を頭から被っている。君はおそらくもう幸せで、それを感じないことで平静を保っているのだろう。まだ何も始まってもいないのに桜の写真を見るたびに悲しくなるのは無責任だ…

さよならウィークエンド

君は変わっていくのに、私はずっと同じ人のままだ。だけど何一つ覚えてない、この前会ったのもいつだかもう忘れてしまった。昨日から月を見上げるたびに増える不安は、きっとそのうちに消えてしまうこと。風に吹かれながら歩く夜の道は満たされなくても幸せ…

好転

平成からずっと働いていてようやく落ちついた自分を見返すとボロボロになってとても誇らしくて情けなくなる。数もまともにかぞえられなくて、呂律も回らなくなってからが本番。それでも生きること働くことになにか意味を理由を見出してしまったから、サラサ…