フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

泡沫

君が見ている私は本物で、私は私から見える君が好き。だから明日のために生きる今日は嘘っぽくて気に食わない。伸びた分だけ髪は切って、歩いた分だけ水を飲む。空を飛べるほど軽くなれたら、死ぬまで地面を這いつくばる。一人で生きていけると思うから私はどんどん弱くなる。あの時買わなかったワンピースをずっと忘れやしないのに、好きだった人の口癖は綺麗に消えてしまった。