フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

世界を愛することと自分を許せるようになることは似ているようで違う。

好きにはなれないのに好かれようとして昼間になって夏になって、愛を簡単に語る人たちに憧れては馬鹿にして孤独をえらく思うようになった。春を待つことはやめたし、それでも君が好きでどうしようもなくなる毎日で、エアコンの温度はどれが正解かわからなく…

春になる前の姿

あの重たいカーテンを開けてどこにもない窓を思い浮かべて、同じ様に笑えればはじまりはどこにでもあるからおわりに向かって歩いていく。もう少し早ければなんて、夜が明ける前にいなくならなきゃなんて、ただ進んでいく足は止められないまま前も後ろもない…

ねえ、いっそ

きっと明日なんてあるようでないんだ、えぐられた気がして胸をさすっても何もないから頭をかしげてみた。わかるよ、何もわからないことをずっと理解してそのままにしている君の姿もあのままだ。ちゃんとしない人間の行く末のこと、よくある未来への羨望、幸…

割れた太陽

守らなくていい、濡れたままでいい、少し傷がついた方が美しいと信じているから夜は遠くに感じる。あなたの嘘に泣いてみたい、白い花になって消えてみたい、自分だけがいなくなった世界があまりに当たり前になってくれたらどれだけ楽だろうか。