フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

世界を愛することと自分を許せるようになることは似ているようで違う。

好きにはなれないのに好かれようとして昼間になって夏になって、愛を簡単に語る人たちに憧れては馬鹿にして孤独をえらく思うようになった。春を待つことはやめたし、それでも君が好きでどうしようもなくなる毎日で、エアコンの温度はどれが正解かわからなくて震えてしまう。誰かに期待をすれば自分が小さく見えるから、免許を取って一人で運転できるようになってもどこにもいけないような気がする。今日も明日も電車に乗って体温は36度で重かった身体も少しずつ軽くなっていけばいい。私は大切なもの大事なこと手を繋ぎたい人の声がする方へ向かいたい、今も昔もこれからもあの言葉が私を街灯にする。