フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

夜宴

痛みが恋であるなら、この気持ちは愛だ。 街灯を照らすのが夜ならば、私の涙は嘘になる。 癖のついた髪を撫でて、枯れてしまった信号機を眺める。 赤、青、黒。消えてしまった物の在り処。 大胆不敵に笑ってみれば、遠くから揺れる風に香る煙の色。 君の声が…

小さな部屋

控えめに流れるジャズ、オレンジ色の灯り、君がいない、画面の中の揺れている人は誰だ、爪を短く切った、アルコールには手を出してはいない目覚まし時計はもう動かない、コップの中は空だ。乾燥する唇、甘ったるい香りの空間に見えてほしい現像もいない、首…