フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

盲目

あまりにも胸がいっぱいで、音楽が聴けない帰り道がある。そんなときに君のことしか考えていないんだなと気づいてしまう。テーブルの上を片付けたら軽くなれた気がしてもうあれから一ヶ月だねと電波の向こうに囁いた。風が強いのも頭が痛いのも何度も起こしてくれたのに眠ってしまったのも、もう春が私を追い越そうとする絶望のせい。飲み込まれて一部になって、あの春に溶けておしまいになりたい。