フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

君のせい

桜が咲くから、好きだった人が夢にも出てきた。あの時と変わらない大きな背中で、無口のはずなのにたくさん話しかけてくれた。でも本当は何を話したかも全部忘れて、思い出に君がいたことしかない。そうやって触れていくもの全て壊してしまうような小さな優しさに包まれている。こっちの世界はどうしようもないくらい眩しくて、私に夜は似合わない。君が愛さなかった未来を今、私は生きているよ。