フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

食いわずらい

雨が止もうとしたから、壊れた傘を閉じる。今日はイヤフォンをつけていなかったから、外の音がいつもよりもうるさい。守られていたいのも傷つけられたくないのも、気づきたくなかったのにわかってしまったのは、名前を呼ばれて振り返ってしまった自分が悪かったことにしよう。

酷く悲しい顔をするから、まるで私が加害者みたいだねって笑った。曇り空が一番悲しい、膨れすぎた愛を飲み込んだら最後には形がなくなる。誰かの言うそれがもたらすものは醜い執着と暗い恐怖だけ。そんなものはもういらない、私の希望はどうしようもなく優しい君の全て。