フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

スカートが、揺れる。

冷たい夜と甘い君の錯覚。朝目覚めて気づくドアの下の鍵。

溺れたら助けてくれるのか。あの時と同じように泣いてしまう。

試着室で高鳴る胸の、満月を見て指をさした先の、お揃いのマグカップの片方は。

全て思い出にして汚されないように守ってきたもの、もう傷つかないように最後に決めた約束事を。

歩いて、歩いて、歩いて。いつかまた会える時まで、私は女の子でいたい。