フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

彼方

ポケットに手を突っ込んで、左目から涙を流しながら歩いた。もうすぐ冬が終わってもまた泣いちゃうことばかり起きてしまうね。好きな人を嫌いになる瞬間って、どんな時に起きると思いますか。夜に消えていく二人になれたら、新しい名前ができたら。本棚の並び順ももう気にならない、誰とどこにいようが、何をしようが興味もない。欲しいものばかり増えて何も叶うこともない。朝が来ることがわかっていても夜に負けてしまう人を私は愛している。