フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

100年後

こんなにも泣いたのだから明日は雨になると思う。

そうじゃなければ張り裂けてしまいそうな軽い命。

あの風船はもうすぐ飛ばされてしまうけど、

ほんとうが残らなくても嘘つきなんて言わないで。

水底の後ろめたさ、永遠は緑に近い色、

気球の群れの音、優しい赤に染まっていく。

異端とか奇跡とか甘い言葉に踊らされて

自分は何者でもないから、月にだってなれる。

明日は君のこと嫌ってみせようと

違う靴を履いても、向かう先は同じ。

私が星になれたら

群がる人々の喧騒を抜けられず、花火にも夜空にも君にも視線を奪われる今年の夏。甘くない生クリーム、冷たいシャワー、嘘がつけない君の口。他人と比べてどうだとかあんまり考えなくなった気がしたのに、気まずくなって下を向いてしまうことばかりだ。誰かに会う前の気持ちが一番美しい気がするから、いつまで経っても孤独に憧れる。あの人もこの人もひみつを持っていて、私と同じくらいまるくなれないでいてほしい。街に隠れて微笑んでみれば、夜が始まる音がする。