2018-01-25 帰り道 日記 人身事故で遅れる電車、 暗い歩道、お店の灯り、 春になったら苺のクレープが食べたい。 小さなかたまりの氷たち、雪がそうでなくなったもの、 頬を裂くような冷たい空気も 手袋を忘れて石のような両手も そのうち忘れ去られて、また思い出される。 音楽を聞かずに帰るのもたまにはいいかもしれない 誰もいない街灯の下、私は自由だ。
2018-01-17 星と月 詩 私だけの夜空が見つからない。 知らないところがどんどん増えてしまうのは、 幸せとは言えないと思うんだ 空いた薬の瓶、ヴァセリン、流れる音楽 暖房の音も風の音も心臓よりも小さく優しい どうか否定してほしい 嘘でもいいから甘い君でいてほしい 全部わかって飲み込んでくれたら 誰よりもまるくなって飛んでいける 月の見えない夜、誰にも言えない秘密、 私はずっと誰かに恋をして生きている。 吸い込まれそうな光の向こうに 私はいつまでも憧れている。
2017-12-26 風船 詩 君からもらったちっぽけな愛を抱いて生きている。 誰にも言わないはずだから、私だけの君が今も生きている。 欠けた薬指の爪、眺めてため息をついた。 空が分離する前に家に戻らなくちゃいけない。 私はずっとあの季節から戻ることができない。 夏みたいな春、とても寒い夜と孤独な昼。 わからないから泥でも草でも何でも口にして、 それを飲み込むことで自分を傷つけていた。 消えない傷を誇りだと歌って、 周りには誰もいなくなった。 軽くなりたい、飛んでいきたい。 会いたくても会えない人のもとへ この重い身体とさよならしたかった。 一瞬の本物に一生を奪われてしまった。