フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

帰り道

人身事故で遅れる電車、

暗い歩道、お店の灯り、

春になったら苺のクレープが食べたい。

小さなかたまりの氷たち、雪がそうでなくなったもの、

頬を裂くような冷たい空気も

手袋を忘れて石のような両手も

そのうち忘れ去られて、また思い出される。

音楽を聞かずに帰るのもたまにはいいかもしれない

誰もいない街灯の下、私は自由だ。