フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

風船

君からもらったちっぽけな愛を抱いて生きている。

誰にも言わないはずだから、私だけの君が今も生きている。

 

欠けた薬指の爪、眺めてため息をついた。

空が分離する前に家に戻らなくちゃいけない。

私はずっとあの季節から戻ることができない。

夏みたいな春、とても寒い夜と孤独な昼。

 

わからないから泥でも草でも何でも口にして、

それを飲み込むことで自分を傷つけていた。

 

消えない傷を誇りだと歌って、

周りには誰もいなくなった。

 

軽くなりたい、飛んでいきたい。

会いたくても会えない人のもとへ

この重い身体とさよならしたかった。

一瞬の本物に一生を奪われてしまった。