フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

迷子

寝違えた首が痛いまま、今日も終わってしまうのか。隣のあの子はオーバーヒートで氷を頭から被っている。君はおそらくもう幸せで、それを感じないことで平静を保っているのだろう。まだ何も始まってもいないのに桜の写真を見るたびに悲しくなるのは無責任だ。大きな月の下、口笛を吹いたら下手だと笑ってくれる。横断歩道の向こう側、聞いてほしい話は無くても白線の上で困らせていたい。

さよならウィークエンド

君は変わっていくのに、私はずっと同じ人のままだ。だけど何一つ覚えてない、この前会ったのもいつだかもう忘れてしまった。昨日から月を見上げるたびに増える不安は、きっとそのうちに消えてしまうこと。風に吹かれながら歩く夜の道は満たされなくても幸せでした。毎日同じ景色を通っていつか軽くなる準備をしていて、きっと挨拶もせずに別れる人ばかり。愛を喰らった部屋の片隅で静かに眠れば、朝が全部教えてくれる。あの黄色の向こうに行くために、あと何回捨てればいいのか。

好転

平成からずっと働いていてようやく落ちついた自分を見返すとボロボロになってとても誇らしくて情けなくなる。数もまともにかぞえられなくて、呂律も回らなくなってからが本番。それでも生きること働くことになにか意味を理由を見出してしまったから、サラサラと流れる喉の奥の錠剤は無敵。あの時と変わったと言うけど、いつだって今しかないです。自分のしたいことができていれば自ずと笑顔になるさ。私はもう大丈夫になったよ。