フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

夢中

横顔も寝顔もまだ知らない過去もあの夜景も坂道の向こうの景色も二日酔いの朝も全部間違いなく本当で私は今も生きてる。
君がいなくなる時まで一緒にいると言ってくれた人がいて、その言葉は魔法みたいに軽くて台風に吹き飛ばされてほしかった。

君に嫌われないか怯えているうちは、私も女の子なんだって気がして胸が高鳴る。朝がやってくる、いつもと同じだけれどまったく違う日が始まる。

正しいと思えばそれが全てだよね、間違ってないよ。大丈夫、また同じことの繰り返し。安心も安寧もない、夢の中の話。

机の上に物がたくさんあったから、全部箱の中にしまって楽になった。

窓の外、虫がうるさい。いらないものばかり集めている気がする。

扇風機の風で壁のポストカードとドライフラワーがひらひら舞って、落ちてこないか不安になって、

明日には東京にいるのだから無敵にもなれる。遠い街に私の姿が見える。

日曜日にはずっと好きだったバンドのライブにいけるので、

あと少し頑張ってみようと言い聞かせて頭痛と喧嘩してるの。でも負けそう。

最近の自分は、つまらない人間になってしまった。たまに起きることだからもう仕方ないけど、

これが普通だとしたら私は不幸になりたいのか、とか、考えちゃう。

私も結局あなたの一部であるなら、もっと楽に君と出会いたかった。

赤い星

左手の爪が伸びるたびに、部屋に置いてあるギターが錆びていく気がする。

麦茶を飲んで汗をかいて、私は8月45日くらいを過ごしています。麦わら帽子も今日がきっと最後。

イヤフォンしているのに聞えてくる笑い声、電車の中で騒いでいた人たちが少し羨ましかったりもする。

私の中の春はずっと続いているみたいに、終わったと感じたら夏はいなくなる。

だからきっと少し足りないくらいが本当はちょうどいい。

寂しくてどうしようもないわけじゃないけど、君に会えたらもう少し皆に優しくなれると思うんだ。

明日はなにをしようかって、未来のことが楽しみに思えるのも久しぶり。

楽しい人たちってこういう風に生きているのだとしたら、ずるくてとても悔しいです。