フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

手放すには大きすぎた愛

眩しいくらいの朝に強く吹く風は苦手、私がずっと泣いているのは悲しいからじゃない。坂道を上ってこの町の一番高いところにいく、忘れたいことはたくさんあったけど毎日笑って生きられるようになったのは誰かのせいだろうな。軽くなった身体は世界を広くするんだと知った、まだ会えない誰かのことを思って歩き続けている。見過ごした景色を肯定して楽になりたい、全てを許してしまう弱さも笑い飛ばして思い出にするの。

空腹のカラス

思いは歌うべきだと思う、それくらいの温度の方が火傷しないから。電池が切れかけていてそのうち軽くなって消えるだろう。物足りないけど気持ちがよくて、もう同じことは二度とない日々が綺麗に色づいていく。言えないことが多い方が、言わないことばかりの方が君は好きでしょう。私もそうだよって曇ったガラスを拭うだけ。

太陽

もう少し綺麗な円になりたかった、出来ないのであれば四角くなりたかった。どちらでもないばかり選んでいたら自分を形容するものは何もなくなった。君の好きなものが私の好きなもの、一緒になって同じになっても混ざりあえないのは知っている。決して優しい声なんかじゃない、少なくともいつも怯えているんだ。朝が来るたびに自分にないものを照らされているようでうんざりする、私はわたしになりたい。