フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

形のないもの

五分五分だなって思う

汗ばんでるな、このシャツ。

深い繋がりはいらないとしても

簡単に捨てられるのも嫌でしょ

違うかな、電車は今日も止まる。

 

ゆっくり休みなと言うけれど

あたしの心臓ずっと働いてる

まぶたの痙攣もとまらない

私を離すつもりがないんだって

 

カーテンの隙間から光が入ってきて

扇風機の風の音と小鳥の声だけ

せっかく髪を巻いてみたけど、外には出ない。

可愛い自分でありたい

寝起きのボサボサ髪も、いつかは愛してね。

じめじめ

道路の真ん中で子猫が毛づくろいをしていた
曇り、紫陽花、自転車の音が後ろから近づく。

汚い顔だなと鏡を見て思う
帽子を深くかぶって校舎の横を過ぎる。

長袖の季節が好きだ
夏は隠せないから、苦しくなる。

私が世界の真ん中であると感じていた時期が懐かしくて
蜂の羽音で目が覚めた。

夏が、近いな。

右瞼がピクピク痙攣してる
癒しが足りないのか、休みが足りないのか。


眼球に張り付いたまつげを取るのが大変で、朝から大泣きしていたよ。

笑っていて

恋がしたい。恋をしたい。ずっと恋していたい。

水の中にいるときみたいな、泡だけを見ているときみたいな、声を出しても伝わらないくらいがちょうどいいんだ。いつだってこの世界は溢れすぎていると感じている。黄色と黒が多すぎる世界で、夏は嫌い。雲のない青空は好きだけど、風の吹かない昼間は部屋に籠りたくなる。

恋をしていたんだって、私の話を聞いてくれる?

桜の花びらが咲いて舞って散って私たちも出会って別れて楽しかったね、なんて私だけ泣いて君はひたすら私の鼻をつぶして笑っていたこと、がこの一年間の全てのようだ。
家具も新しくして、ギターだけがずっととなりにいる。もうずいぶん触ってない。そうやって枯れた恋をたくさん知っている。

人は変わってしまうから、私の理想もいつかは汚れて捨てられてしまう。君たちには幸福であってほしい、これは私の押しつけがましい私の願望だ。
私が不幸であるために、あなたたちは泣いてはいけない。それだけを守ってくれよ、私がいつか本当に生きるときまで。