フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

ラン

新しい靴を履いて、暗い夜の中を走った。街灯だけの明かりと、たまに現れる人、きっと帰り道、少し恥ずかしくなる。どうか見ないでくれと思いながら空を眺めていた。

中学時代の記憶とか、走れるようになったときの気持ちとか、何回だって思い出して感動する。私の命から海が切り取れないのと同じくらい、そこにあり続けるもの。
苦しいのが楽しくて、笑いが止まらないの、生きてる気がする。大好きなアーティストの曲を聴いて、呼吸を乱しながら走ること。曲ごとにペースを変えてしまったのは反省します。おかげさまで、今もう足がボロボロなの。明日も走れるかな。
 
変わることは生きること。いつもの逆、でも同じこと、
あたしが消えて私になっても、あの記憶はずっと持ち続けているよ。

頭痛

私はもう、何かを生み出すことは出来なくなってしまったんだと思いながら、YOUTUBEを見て笑った。面白いものが好きで、笑えることは正しくて、頑張っている人は応援したい。わかりやすいものはたまに好きじゃなくなる。でも理解できないものはどこにも置いておきたくもない。あと少しの心配と、心の範疇。余裕のある大人になりたいのに、”努力をしている人”に憧れる。お薬をたくさん飲んだって、変わらないものはある。指先の傷跡も、割れた爪も、死んでしまった春のようにただただ浮かんでいた。

深夜潜水

寝れないから日記を書いて、

心を少し軽くするつもりでいたの。

でもいろんなことを思い出して

笑って泣いて、ばかみたい。

 

真夜中のプールに潜り込めたらって

そんな妄想ばかりしてた

きっと冷たくて入れない

風邪をひいて後悔するんだろうな

 

わたしはあたしであるべきで

君がいてもいなくても、あたしは消えてはいけない。

この世界の中心はわたしで

あとは全部スパイスなんだって。

 

水の中だと、話しかけても伝わらなくて

泡だけが浮かんでいった

小さい頃の遊んだ思い出、

思い出す過去はいつだって優しい。

 

届かないように、伝えた。

あたしだけの秘密。どうか。