フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

バニラの惑星

新宿は、そこにあるだけで全てを許すような、愛に似た無関心を持っている。誰の色にも染まれることは、決して褒められることではないと思うけれど、明日には海になっちゃえるくらい身勝手でいたい。

予約の5分前に着いて、地下への階段を覗く。笑顔の素敵なおじさまに挨拶をされた。照れる私たち。洗練された大人になるためには、もっともっと経験値を貯めなきゃいけない。

やっぱり、話の面白い人が好きだ。どうでもいいことでたくさん笑うのが好き。面白いなあって唸って、どうしてこんな面白いのかって真顔になるくらいが気持ちいい。

ヒーローにはなれない

ここ最近は、頭の巡りが悪くなったと思う。早咲きの桜を見上げては写真を撮る人たち、それを少し遠くから眺めていた私。この景色には何かが足りなくて、それはもちろん、満開のソメイヨシノと、大好きな人の横顔だった。わかっている。わかっている。それくらいは暗算で答えが出せる。

 

どうでもいい人には、無責任に結論を出してしまう。それが案外気持ちいいって喜ばれてしまうものだったりする。困惑と、困惑。随分前にむけた彼への言葉は流されてしまったのに。私は別に人助けをしたいわけじゃない。あなたは勝手に救われてしまった。

 

思うように笑顔が作れない日々が積み重なっていく。これもいつか終わるとするとしても、呼吸が一つずつため息に変わるように思えた。気のせいだって紛らわすのも飽きてしまった。それでも明日がまたやってくる。

 

昨日も生きて、今日も生きて、明日も生きて、の繰り返し。

沈殿

今読んでる小説に完全に流されてる。海。
あたし、もっと自由になりたくて本を読んでいるのに、とても苦しくなってくる。家族が体調を崩す中で、私は強靭なメンタルで身体の不調を誤魔化しています。

どうでもいいことをひたすら話す相手がいる。奇跡なんだと思う。ソウルメイト。どこかの漫画であったような、魂の共鳴。あそこまで凄くはないけど、私の中の奇跡。
どうでもいいって自分で言う分にはいいけど、相手に言われると傷つくよね、それもどうでもいいか。しかたない流れの話。

ホットココアを飲んで甘いねって言って、そうだねって返ってくればいい。それだけでよかった。私があと少し賢ければ。でも私の心はココアだけじゃ満たされない。だから、ばいばいした人もいれば、えいえんに消えない人だっている。

本当にめんどうな人間になってしまった。もっとシンプルで、いたかった。