フォークで刺した地球を

日記と詩を書いています。違いがよくわからなくなってきた。

夜宴

痛みが恋であるなら、この気持ちは愛だ。

街灯を照らすのが夜ならば、私の涙は嘘になる。

癖のついた髪を撫でて、枯れてしまった信号機を眺める。

赤、青、黒。消えてしまった物の在り処。

大胆不敵に笑ってみれば、遠くから揺れる風に香る煙の色。

君の声が聞きたい。

小さな部屋

控えめに流れるジャズ、オレンジ色の灯り、
君がいない、画面の中の揺れている人は誰だ、
爪を短く切った、アルコールには手を出してはいない
目覚まし時計はもう動かない、コップの中は空だ。

乾燥する唇、甘ったるい香りの空間に
見えてほしい現像もいない、首をかきむしって苦しい
膨らんだ風船は割るのが正しいのか、飛ばすのが間違いか
桜が散るのは悲しまない癖に、おしまいを嘆くのはださいね

朝が来る

前よりも言葉を吐く回数が減った。目覚まし時計よりも先に起きることが増えた。

笑うことは前と変わらない、でも今の方が生きていると思う。

幸せかどうかはわからない。

夜更かしをしなくなったら、不幸がなんだかわからなくなった。

普通になってしまうこと、普通であったこと、全部ね、昨日に忘れた。

空っぽでも悲しくない。次はどれに染まろうか、そんな気分。

見上げた月が、消えるまで。

私、あの頃よりも夜が好きだよ。

 

夜景

なんでもない休日、甘いケーキを食べて胃がもたれた。

うまくやりあって、折り合いをつけて

私だけがつらいわけじゃない、とか

ありふれた理由を武器に強くなったふりをする。

 

君に会えた日は特別だった。

私、どこまでも食べるくらい軽くなった気がして

タバコを吸う横顔もずっと眺めていた

夜が似合う人が好きだ、溶けてしまえたら。

おぼろげ

埃かぶった看板と焦げた黒髪、

少しずつ上がる声は大きな月を見上げたようで。

春を感じて軽くなってしまうから、

あんなに涙したことも綺麗な言葉で表せるの、素敵でしょう。

私を選んでくれたことも君を切り捨ててしまったことも

さよならがあたたかったのもきっと、嘘なのだろうけど

全てが平等におしまいに近づく。

私は盲目だったんだ。信じている方が楽だった。