フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

胃もたれ気味

最近は本当につまらない人間になってしまったんだと笑いながら反省している。あの頃の自分に2つくらい謝らないといけないことがある。どうしても心の底で許せないものがあって、重たい指で一つずつなぞっていっても変わらない。四季ごとになぜそんなにも揺れ動かされてしまうんだろう。季節になれたら、今になれたら、街灯になれたら、他人の人生を歩んでいるような浮遊感も、私の名前を呼んでいる声も、いろんな建物が新しくなってヒトが流れていく。私の踊り続ける理由は。

阿吽

君について考えていれば大抵のことはどうでもよくなるんだ。だからほとんどのことは何も変わらずにうまくいく。初めて会った時よりも優しくなったねと言えば、最初から変わってないよなんておどけてみせる。可愛くも美しくも綺麗でもない私が世界の中心で息をして笑っていられるのはどこかの忘れんぼうのせい。いつだって疲れてふにゃふにゃしているのに、私を励ます君が優しすぎて泣きそうになるときばかりだ。何一つ許された気はしないけど、君と生きる先を思えば飛べそうに軽いと街灯は言う。会いたいと言えばあおうねと返ってくることが何よりも嬉しい。未来に色がつけば、幸せはもっと選びやすくなる。好きだと口にすれば強くも弱くもなれる気がした。魔法にかけて、かけられていれば明日も何も怖くはない。