フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

フラストレーション

朝起きて久しぶりの眼痛を感じた。もうわかっていたからめん棒と目薬を用意して鏡の前に立った。眼球に触れないように恐る恐るまつ毛を取る、もう手慣れたもの。

 

最近の悩み事、デスクの上にあるサプリメントの瓶が可愛くない。だから、可愛い瓶がほしい。コルクみたいな蓋がついてるやつ。

可愛いものが好きだけど、可愛いが似合わない自分が嫌になったりする。ピンクが似合わない女の子っていつもきっと少し寂しい。

 

外との関わりを断ってみても、案外軽くなれないみたいだった。中指のささくれが気になって仕方ないから、今夜も眠るのに時間がかかる。夏らしい雲を見上げると少しは楽になれるかな。海には近寄りたくないから、山の空気を吸ってさくらんぼを食べた。

 

 

ようやく捨てた

前に住んでいたアパートで使っていたマグネットが見つかったのだけれど、黄ばんでいてなんだか笑えた。

 

私にも若い頃があって、大人に憧れていた時期もあって、でもそれはもう思い出したくもないものばかり。

 

最近はラーメンばかり食べている気がする。罪悪感もなくおいしいねってもりもり食べてる。痩せない。ずっと痩せない。

 

肩こりが辛いから湿布を貼っていたのを忘れて、一緒にお風呂に入ろうとしためいっこに指摘された。大人はしんどいのよ、なんて笑い飛ばしてゴミ箱に捨てた。

 

若いってそれだけで可能性に満ちているみたいでずるい。

 

自分の小さい頃の記憶が美化されすぎて少ししか残っていない。

 

瞼の痙攣は止まって、気づいたら冷房もつけてる。もう夏だよ。暑いんだ。

 

形のないもの

五分五分だなって思う

汗ばんでるな、このシャツ。

深い繋がりはいらないとしても

簡単に捨てられるのも嫌でしょ

違うかな、電車は今日も止まる。

 

ゆっくり休みなと言うけれど

あたしの心臓ずっと働いてる

まぶたの痙攣もとまらない

私を離すつもりがないんだって

 

カーテンの隙間から光が入ってきて

扇風機の風の音と小鳥の声だけ

せっかく髪を巻いてみたけど、外には出ない。

可愛い自分でありたい

寝起きのボサボサ髪も、いつかは愛してね。