フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

毒に恋、高熱に倒れる。

きっと、働きすぎなのよ。もう休んだほうがいいから、もう頑張らなくていいから。
そんな言葉がたくさん、両手から溢れて足元に散らばった
懐かしいなあ、BB弾。公園によく拾いにいった。あれは本当は何に使うものなのかわからない。
キラキラしているものは特別なんだと、ずっと前から思っている。ありふれたものの利点は、代わりがあることの切なさは。
新年を迎えた人たちを、見守っているつもりじゃない。ただ、私はまだ歩き出せていない。
父親が乗せてくれた車の中、母が作ったポカリの入った水筒を持って。
お医者さんと笑顔で話す。痛いのはやだよ、でも頑張るね。泣きながら笑う、得意技なの。
インフルエンザ。ごめんなさい。
きっと、たくさん寝たら軽くなれるかなって、それくらいの期待をする。
小さじ程度の愛もないなら、もう何も食べなければいい。
笑うことは正しいことだと、先生も言っていた。私が唯一信じている話だった。
もっともっと、自信も、愛も、他人も、自身も。
恋をかじりながら生きていた女の話はもう、やめて。楽になりたいよ。