フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

回る車輪

家から駅までの道は少し遠いほうがいい。今日は左目から涙が溢れて、スタジオの工事は中止されていた。

あの駐車場に止まっていた青い車は黒くなっていたし、シロツメクサの薬指は少し緩い。

電車が遅れているとアナウンスがあって、病院の時間に間に合わないかと少し怖くなった。クリスマスはどこかにしまわれて、もうみんな正月の話をしている。黄色い線の内側に立っても踏み外したいとも思わないし、吹く風は明日に似て優しかった。