フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

誰かに大切にされてみたいなって思う。砂糖菓子のように甘くなれたらもう少し毎日がゆるく流れたのかもしれない。月が雲に隠れてしまったのは、夏が夏のまま終わってしまうのは、君の後ろ姿もおぼろげになって顔にかけられた煙草のケムリのよう。汗が滲んで右目が開かない。直線の向こう、あと少し。夜はどうして軽くなるのか。明日がまたやってくる。