フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

月が見えない夜は

古い郵便ポスト、腐った電柱。室外機の会議中、右耳だけ重くなった。

月が見えない夜は変わらないものだけが沈んでいく。

止まれと表記された道路の真上を歩いて、これが愛しさかって頷いてみた。

私はいつだって、いつか街灯になることを夢見ている。

出来ればわかりやすい幸福で満たされてみたい、

誰にでも自慢できるような話を大きな声でしたい。

でも、私とあなただけのひみつ。も案外いいよね。

口角が下がらないうちは無敵な気がする、信じてもいいよ。