フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

錆びたギターを

君が言ったこと、触れたこと、なんかよくわからなくて川に捨てた。落ちて流れていく葉っぱもいつかは沈んで見えなくなっていく。海の底は知らない方が幸福だろう。彼ならきっと、自分の耳だけでチューニングを合わせられるのだろうなと、ふと思い出して笑った。好きだった、あの時までは。

夜の風がなんでか胸を熱くするみたいに、なまぬるい空気に包まれて駅に向かうみたいに、しょっぱい首筋を舐めて夏だねっておどけたのはいつの話だっけ。日々感謝なんてばかげてるよね、色褪せた横浜行きの看板が新しくなるのをずっと待ち焦がれている。