フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

悪夢の続きを見ているみたいで、梅雨は嫌いだ。頭の奥の方がじくじく痛む。

ごめんなさいが言えなくなった相手のことを思っても仕方がないのに。

ねえ、あたし、あなたにあえて、なんて伝えない方がとてもロマンチックでしょ。きみはそう思わない?

伸びてしまった左手の爪を切る。ギターも弾かなくなっていつぐらいだ。

遠くからのドライヤーの音がして、誰かがいることが見なくてもわかる。

誰もが生きていて、明日を受け入れようとしている。仲間はずれはどこにいくのか。

君が愛と言えば私はそれを受け入れる。だから、私の呪いは死ぬまで解けない。