2017-05-30 腐った魚 詩 鼻が曲がるような臭いに 東京の空を見上げて歩いた 汚水の色はいつだって濁っている。 綺麗な川で泳ぎたい 満員電車は窮屈で それでもたまに居心地が良くなる 君も私も消えたくなる時に きっとこんな感情になる。 もう夏みたいだねってこぼした。 綺麗なお姉さんたちとすれ違って 彼女らは私の知らないたくさんを 消費しては生にしていくんだろうと なんだかドキドキしてしまった。 葉桜、ジンジャエール、横顔の似顔絵、 トラックの運転手、干乾びた高架橋。 みずみずしいものだけが命みたい 死ぬまで白になりきれない。