フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

流れ

今日は久しぶりに頭の奥が詰まった。呼吸が浅くなって、街の喧騒と一緒にどこかに消えていく気がした。明日からはこの川の下流に向かっていくのかと思えた。期待はしない、少しの強がりと誇りだけで足を動かす。 

 

本当は好きだったよとか、そんな言葉はもう必要ない。私は私の知らないところで都合よく思い出にされて呼び起こされるのが好きだ。それを想像するだけで生きることは正しいものになる。私は、私がもう知らなくなった人たちに生かされている。

 

ロッキンの出演アーティストが続々発表されて、何日目に行く?という話題が家の中を賑やかにする。私は4日目がいいけれど、君はいつ行くんだろうと心の中で思うんだ。抜けないんだよ、まだ、やっぱり。 

 

音楽を聴くたびに思い出す人がいる。あの曲はあのときで、この曲はこの人で、そうやって記憶に目印をつける。いつかまた辿り着けるように、あの水の落ちる音みたいに、綺麗になってまた迎えにきて。そしたら笑いあえるよ。