フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

トリガー

守られるほど女の子らしくもないよ。だからといって君を守れるほど強くもないよ。助けたかった人は一人だけ。結局、私だけ。

坂道を上れなくなって、ひたすら真っ直ぐ歩いている気がするんだ。最近は雨がよく降るね、もうすぐ夏もやってくる。目の前のことはいつだって見つめられない。だからいつもからっぽだった、明日のことだけ考えていれば、軽くなれると思っていたんだ。

映画を観るようになって、小説を読むようになって、音楽を聴くようになって、何か変わってくれたらよかった。あらゆるものに化けた君が現実から私を隔離する。

 

「ひとりぼっちになりたかったの」

「だってもう一人にはなれないから」

 

ぬくもりもあいもすべてしってしまった、みたされてしまったことがすべてのはじまり。もうじゅうぶんだ、もうじゅうぶんなんだ。あたしはもうすぐいなくなる。