フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

泡にもなれたら。

今夜も走ってきた。今日は初めて5キロも走った。すごいでしょ、口、ぽかーんて開きながら、意識飛ばしてた時間が3分はあったと思う。曲ごとにペースが変わるのが悪い癖なので、同じ曲を繰り返してた。ランナーズ・ハイの延長戦。針で刺してやりたいやつらのことも忘れて走り回るのは気持ちいい。これはきっと自由とかに近いやつだと思った。走っている時の心は軽くて素直だ。

現実はまったくの三角の底辺だし、革命なんて起きやしないし。私がジャンヌダルクになんてなれないし、夢と希望に恋する乙女はなんて楽なんでしょう。

失恋の曲を聴いて口を緩ませながら走っていた。あの時の君も私もあなたも全部、沈めてやったのにさ。生まれ変わったら会えるようにって、祈りながら海を遠くにした。