フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

開花

江ノ島の桜が咲いていた。

淡くて、けなげで、儚くて

あの子みたいだなあって眩しくなった。

 

すれ違う人たちが

気になって仕方ないのも、

落ち込んだり悲しんだりするのも

何だか懐かしくなる日で。

 

私には欲しいものがあって

そのために生きている。

あなたもきっとそうなんでしょ

 

春に取り残されないように、

遠くまで消えちゃえるくらい

軽くなりたかった。

 

君のこと上書きできないなら

さよならなんてしなきゃよかった。