あの道はもう無くなったっていうんだ。
二人でいったコンビニまでの横断歩道とか、陸橋とか、
明け方だから車も人も少なくて、空気だけが透明で。
春が近づくにつれて、春になれない私に気づいてしまう。
気づかないふりも見ないふりも、結局は崩れてゆくこと知ってるでしょ。
どうしてって、嘆くことも出来ない。
仕方がないことばかり積み上げていくの、今日も。
悔しくて泣くのと、嬉しくて泣くのが正しい涙だって教わった。
だから今は間違った涙の使い方してる。
飲み込んだ言葉でお腹がいっぱいになった。
甘い嘘も今はいらない。