フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

忘れな草

冷たいふりをしているだけなんだってわかっている。

だからこそ君の真ん中がほしいの。

私がほしい言葉、全部、知らんぷり。
いつだって遠くを見ている目、薄く笑っている唇。かぶりつきたかった。
私のものにしたかった。

誰かが私の良さをたくさんの言葉と色で表したって、
君の言う一言に敵いやしない。

にやけながら見たあの夜空の大きさも
見慣れた赤信号も標識も、全部綺麗に映るの。だって、月が綺麗だから。

ねえ、風が強く吹くと思い出したり
なんだって引き金になったりする
頭の真ん中、流れが悪くて、あの時のことばかり、最悪な呪いを繰り返すのが好き。

私はもう壊れてしまったみたいだから、
来世の話をしようよ

ねえ、ねえ、話を聞いて
でも聞かないふりをしていて
このままずっと怒っていたいよ
君のことがわからないって嘆いていたいよ。

頭が小さくなる、
もっと書きたいことがあった
あの風景と、私の決心と
そこらへんの言葉じゃ伝えきれない気持ちと、愛と失恋と
壊れかけた信号機と、私の左側を行く自転車、ブレーキ音、見慣れた道と不似合いな月。
たぶんきっといつかと共鳴したんだって言う。
私だけにわかるように、伝わればそれでよかったんだ。