新しく買ったワンピースがなんだか似合わない気がするから、あの子みたく髪を伸ばしてみようとおもった。外が、みんなが、世界が、誰がいても私ひとりだけ別の色の上に存在しているようで鏡の中を覗き込んでも自分しか映らない。テレビと同じように笑っても…
きっと明日には冬がいなくなるだろう。そう願って駅へ向かう道にある駐輪場に置かれた新しい自転車たち、白い顔の人の群れ、もうすぐ切れてしまうイヤホン、自分で選んだことに自信が持てないと塞がる時もある。誰かと笑いながらご飯を食べられるようになっ…
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