フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

どこから月は欠けるのか

左手首が死んだ。古い呪いにかかって死んだ。また動く時まで今はただ待つ。慣れない右手でスマートフォンを叩く。
好きな人に会えたら、もう二度と会えない人に会えたら、そう考えるだけで楽しくなるのはもう君がわたしの中にはいないから。
何もない部屋で天井だけを見つめていたい。音楽を聞くたびに気持ちよくなって仕方ないのは知らない世界の他人になりきれるから。わたしは自分を溶かして海になりたい。